現代文明社会とスマホ
この前、つい最近のことですが、スマホを電車の中に忘れました。
ということに、職場で気が付きました。
スケジュールを伝えようと、カレンダーをみようとしたら、
スーツのポケットの中に、スマホがない。
バッグのなかも探しましたが、おかしいどこにもない。
少し、焦ってきましたが、顔、態度は平静を装い、誰かに
スマホに電話かけてみてと、頼みましたが、電話の音が聞こえない。
内心、少し焦り始めました。
そうだ、確か、到着駅の手前までは、スマホにさわっていた。
仕事をほったらかして、北新地の駅に向かいました。
駅員さんに、ロストを告げると、しばらくパソコンを触っていました。
そして、スマホの特徴とか、名前を書いてと言って、紙を渡されました。
急いで書き終えると、PCを持ってきて、画面に映っているスマホを
さして、これですかと確認されましたので、これこれといって
内心、小躍りしていました。
終着駅の受付であずかっているとのこと、お礼を言って
すぐに取りにいきますと告げ、電車が迫っていることを教えていただきました。
スムーズな対応に感謝感激です。うるうる
ローカルな話ですが、塚口方面へは、いったことがありません。
土地勘ゼロ、とにかく塚口方面に向かうために、並びました。
このとき、この電車は、塚口までいきますかと聞いておけば
後ほど起こるトラブルを避けられたと思います。
尼崎まではスムーズでした。
ただし、座席に座っても、手持ち無沙汰でした。向かいのかたは、みんな
スマホをさわっていました。
尼崎につくと、いったん停止しました。ホームの駅の看板をみると
次の駅名がつかぐち/たむらとなっています。
はーと思いましたが、まあ次の駅でしょとおもいつつ、
電車は発車しましたが、アナウンスが次はたむらといっています。うそお!
おりたら、痛い脚をひきずりながら、手すりをもちつつ
(思いごみを運んで、足がいたくなりました)
駅員さんに、塚口までいきたいのですがと、大柄のかたにききました。
あちらの電車に乗ってくださいと、え、一度戻って
尼崎から、向かってくださいと、え、え、え
頭が少し破壊され、急いで降りて、並びましたが、どうしたら
塚口までいけるか、わからない、ちょうど、目の前に並んでいるかたに
問い合わせると、ヴォイスがしゃがれて、聞こえない
人工の声帯をつけているような、しゃがれているので、何をいっているか
さっぱり、聞こえない。汗汗汗 しまったあ、聞く人を間違えてしまった。
けど、失礼と思い、はあ、はあ、と何回も聞き直して
やっと、尼崎まで戻って、そこから宝塚行きに乗りなさいと
いっておられましたのが、やっと聞き取れました。
でもこのとき、頭は破壊されつくして、なにがなんだか
それに、戻ってまた、乗り換えると、待ち時間があるので
なるべく、早く戻って職場復帰したいという思いが頂点に達し、
えええい、タクシーに乗っていこうと、英断をくだしました。
また、階段を足が痛い、手すりをもって、いったん改札をでて
、タクシーの案内をみて、そちらに向かったのですが、
ふつうは、タクシー乗り場とと書いてあって、タクシーが、止まっているのに
どこにも、ない、いない、どうしようとおもっていると
タクシーが入ってきました、と、通り過ぎていきました。
反対側なので、急いで歩道を探して、渡って、タクシーを探しましたが
まったく、気配なし、ストーンとまっすぐな道
汗汗汗、あー今度は向かい側にタクシーが、じっとみていると
スピードが落ち停止しました。急げえ、また歩道をさがしてるひまなしで
渡ろうとしましたが、柵に邪魔され、立ち往生と、車がいっぱいはいってきました、
逃げろお、もう一度、歩道をさがして、汗汗汗必死で渡り、タクシーのほうに向かうのですが、意外と遠い、足の痛いこと忘れ、必死で、やっと、ドアが開いていました。
わかったのでしょうか、塚口までお願いします。
それで、むかったのですが、右、左、右、時間が経過してゆく、
もう間に合わない、塚口駅に着いたら、まっててくれますか、スマホを受け取ったら、
すぐに、尼崎までもどってくれますかと、しばらく明快な回答はかえってきませんが
様々に分析し、塚口から北新地まで、電車で行ったほうが早いですよ
下は、渋滞しているのでといわれて、ほっとしたり、不安になったりしながら
やっと、着きました、小さな駅でした、急いでかけあがろうとしましたが
足は悲鳴をあげていました、ふと反対側にエレベータが、乗ろうとする人が
待っています、急げえ、すみません、ありがとうございます。
改札へきました、窓口で誰それがきましたと告げると、身分証明書をだしてください
といわれ、あはん、最近いろいろと病院へいっているので、財布に
保険証があるはず、ぷるぷるカードの山、どこにあるのか、手がぷるぷる
震えます、汗汗汗はよださんかい、ありましたあ
書類を渡され、サインし受け取りましたあ、よかったあ
改札を入り、北新地行きの電車をみつけました
快速おーこれは、すごい、途中の駅すっ飛ばして、一気に
北新地かあ、発車あ、お、心なしか住宅街をゆっくり、はよ走らんかい
おかしい、アナウンス北新地まで、各駅に停車します、どばー
気持ちは、ほ、早く北新地へ着きたい焦り汗汗汗、気持ちは、ばらばらに分解し
壊れ、あああ、でもスマホを手に入ったよかったと気を
取り直して、目指す駅に無事到着、改札で、親切な駅員さんにひとこと
ありました、ありがとうござます
実況中継でした、言葉が上品さを欠いていますが、これでないと
緊迫感をだすために、だれにも仔細を話していないので
きかれても、あーありましたと
現代文明社会において、スマホをなくすと、超古代社会に逆戻りを
体験いたしました。